アトピーが完治した人の体験談まとめ

摂ってはいけない油と摂りたい油とは?

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僕たちが何気なく使っている油は、アトピー患者にとって摂ってはいけない油と摂りたい油があるのはご存知でしょうか?

健康な人にとっては害が少ない油でも、僕たちアトピー患者が摂ってしまうと患部のかゆみがひどくなってしまいます。

また、「かゆみが減った」と多くのアトピー患者が答えた油もあるので、参考にしてくださると嬉しいです。

 

摂ってはいけない油

日本脂質栄養学会元会長の奥山治美教授は、以下の3つの油の過剰摂取がアトピーの原因の1つと発表しています。摂ってはいけない油をとりすぎると、炎症反応を引き起こすプロスタグランディンという物質が大量に作られるというのです。

実際に、出産後の母親を対象に、母乳に含まれるリノール酸含有量(摂ってはいけない油の1つ)を調査したところ、ドイツ9%、オーストラリア8%、スウェーデン8%に対し、日本は13%と、突出して高い数字が出ました。日本で乳児湿疹が多い理由の1つに、リノール酸過剰摂取の影響が無視できないといった考え方もあります。

以下が、「摂ってはいけない油」です。

 

トランス型脂肪酸

トランス型脂肪酸はマーガリンやショートニングの原料です。人間の体内で代謝されない人工的な食品ですが、だからこそ日持ちがします。しかし体の細胞の細胞膜の中に入り込み、細胞膜や細胞の働きを狂わせ、ビタミンなどの栄養物質を食い荒らす悪玉脂肪です。プラスチックやセルロイドなど、化学製品を溶かしたような毒性に近い油ともいえ、海外では使用が禁止されている国も数多くあります。

 

酸化した油脂

油脂は長時間空気と接触したり、高温で加熱されたりすると酸化が進みます。参加した油を摂ると、過酸化脂質が過剰に働き活性酸素を作り出します。活性酸素は腸内環境を悪化させてしまうので、アトピー悪化に繋がります。揚げたり、炒めたりして時間の経った料理は酸化していますし、作り置きされた揚げ物、ポテトチップスなど油で揚げたスナック菓子も酸化しています。

 

過剰なリノール酸油

以前は「植物性の油はヘルシー」などと言われていましたが、それは間違い。植物性油に多く含まれるリノール酸の過剰摂取が、近年問題になっています。僕たちアトピー患者と密接な関係にある「免疫」に影響を及ぼすことが明らかになってきているのです。マーガリンやドレッシング、マヨネーズやスナック菓子の原料ともなっているほか、大豆や小麦、米などの穀物にも多く含まれており、私たちは気づかないうちに大量のリノール酸を摂っています。

 

摂りたい油

脂質を大別すると、バターやラードなどに含まれる「動物性脂肪」、植物を原料とする「食物性脂肪」、そして魚の脂肪として知られている「EPA・DHA」があります。さらに、植物性脂肪は、オリーブ油やキャノーラ油などのオレイン酸系(オメガ9系)、コーン油や紅花油など一般的な植物油のリノール酸系(オメガ6系)、そして、あまに油や、しそ油などのα-リノレン酸系(オメガ3系)の3つに分かれます。

前述の奥山教授は、「摂ってはいけない油」を減らす一方で、α-リノレン酸を積極的に摂取すれば生活習慣病の予防になるとともに、炎症物質のプロスタングランディンの生成を抑えるため、アトピーも改善すると報告しています。臨床テストでは、アトピーの患者さんがα-リノレン酸の強化食を15カ月間続けたところ、皮膚の乾燥や湿疹が大幅に改善しました。ほかにも「皮膚のかゆみが減ってツヤが出た」「口内炎、口角炎が出なくなった」「頭の脂漏性皮膚炎が消えた」など、様々な効果が報告されています。

 

α-リノレン酸油

α-リノレン酸は、体の中では作られず食品からのみ摂れる油です。別名、必須脂肪酸とも呼ばれます。植物油の主成分であるα-リノレン酸は、α-リノレン酸が豊富に含まれる食品は、しそ油、えごま(しそ科の植物)油、あまに油です。普段の食事のおかずに小さじ1、2杯かけるだけで、十分に効果が期待できます。ただし、高温調理には向いていないので、揚げ物や炒め物には、リノール酸の少ないオリーブ油を使うと良いでしょう。

 

DHA・EPA

DHA(ドコサヘキサエン酸)・EPA(エイコサペンタエン酸)は、α-リノレン酸が人間の体内に摂取されると体内で作られます。α-リノレン酸はDHAやEPAを体内で生み出してくれる種のようなものです。しかし、摂取したα-リノレン酸から変換されるDHAやEPAは約10~15%といわれています。DHA・EPAは青魚(アジ、サバ、イワシ、サンマ、カツオなど)に多く含まれていますが、リノール酸系の油で揚げた天ぷら、フライ類、またリノール酸系の油を使ったツナの缶詰などは、効果が相殺されてしまうので要注意です。

 

オレイン酸油

オリーブオイルは成分の約7~8割がオレイン酸です。オリーブオイルが体に良いとされる根拠の一つがオレイン酸です。地中海地域の人々が、食物やワインを多食するにもかかわらず動脈性疾患の発症が少なく、健康が維持されているのはオリーブ油の効果であり、オレイン酸の効果であると言われています。オレイン酸油は、酸化しにくく、体内における過酸化物の発生が抑えられるとても優秀な油です。しかし、多量の摂取は冠動脈疾患のリスクになることが分かっているので、過剰摂取に注意しなければいけません。

 

摂ってはいけない油を摂りたい油で相殺

摂ってはいけない油は、消化にも時間がかかり、体内の酵素を浪費します。そして消化しきれなかった分は腸内で腐敗し、腸内環境を悪化させて免疫力の低下につながります。この説明だけするといかにも絶対摂ってはいけないと思われますが、悪いことばかりではありません。細胞膜の70%、脳の60%は脂肪です。ですから、脂肪がないと細胞は存在できず、脳も機能しません。体温を維持し、ホルモンの原料になり、ビタミン(A、D、E、Kなど)の体内での搬送と呼吸を助けたりもします。さらには全身の機能(目や耳、鼻の反射、肺の気管支の収縮や拡張など)を左右するエイコサノイドという局所ホルモンを分泌するのも脂肪です。

だから油カットばかりを気にすることはありません。ただ、食事から摂った油は、そのまま細胞膜になったり、脂肪細胞になったりしますので、その油の質(脂肪酸)が健康に大きく影響することを知っておいてください。

「摂ってはいけない油」を100%摂らないことは難しいです。その対策が、「摂ってはいけない油」と同量か、それ以上に「摂りたい油」を積極的に摂ることです。ただし、体によい油でも加熱するとすぐに酸化するので、サラダのドレッシングなどに加えて摂るのがおすすめです。ちなみに加熱しても酸化しにくいのは、質のよい菜種油やグレープシード油、玄米油、新ベニバナ油、ゴマ油などです。上手に使い分けてください。

 

まとめ

「摂ってはいけない油」は、主に加工食品に入っています。便利でおいしい加工食品は、それだけ添加物や危険な油がたくさん入っています。加工食品ばかりではなく、生の生鮮食品を摂るように心がけましょう。

そしてできるだけ野菜は加熱せずに、生のまま「摂りたい油」を少々かけて召し上がってください。

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