無酸素運動より有酸素運動が良い理由でも触れましたが、筋肉と肌は密接な関係があります。筋肉が硬い場合、患部の炎症がひどい傾向があります。そのため、筋肉を柔らかくしておく必要があります。
そこで「筋肉ほぐし」がおすすめです。
筋肉ほぐしは、時間がある時に場所を選ばずできるので、アトピーの炎症を緩和させたい人は積極的に行った方が良いでしょう。
かゆみが和らぐ「筋肉ほぐし」
僕自身もそうでしたが、かゆみが強く出るところは筋肉の緊張が強く血行が悪い所のように感じます。実際僕は、首にかゆみが強く、寝違えのような症状が頻繁に出ていました。そのような場所にかゆみがひどく湿疹が出て、ただれていました。
しっかりとほぐせたときは、かゆみが落ち着いていたのも事実です。不思議ですよね。筋肉伸ばしは副作用が一切ありません。ぜひ、今日から試してみてはいかがでしょうか。
心地いい強さで十分です。強くやり過ぎないようにしてください。
使うもの
ラップの芯もしくは棒(綿棒など)、丈夫な瓶(ジャムの瓶など)、ゴルフボール、硬式テニスボールなど。
自分自身で筋肉をほぐす場所にて使用するもの(自分自身に合うもの)をセレクトして楽しみながら行ってください。義務的に行う必要はありません。主にほぐす場所は次の7ヵ所ですが、すべてを一気にほぐす必要はありません。
気になった場所をその時々に合わせて行っていただいて大丈夫。ゴロゴロしながら、座ってテレビを見ながらなど、どんなときでも構いません。
ほぐす場所は、①足の裏、②ふくらはぎ、③太もも(前、後、外側)、④腰、背中、⑤腕首、肩頭
部位別
足の裏
椅子に座り、足の裏に自分に合った棒、瓶、ボールなどを当てて足の裏でころがします。
ジャム瓶など瓶を使用する場合は瓶を寝かせ、底の方の厚みのあるところに足の裏を乗せ、瓶を転がします。重心の掛け方で強弱を加減してみて下さい。
ふくらはぎ
あお向けに寝て、片膝を立てます。もう片方のふくらはぎを立てた膝の上にのせ、上になった足を動かして、ふくらはぎのマッサージを行います。角度を変えたりしながら行ってください。
太もも
椅子に浅めに座り、太ももの前と後ろ外側をラップの芯、もしくは棒(綿棒など)を使ってこするようにほぐします。
立位で行う場合はふらふらしやすいので、その膝は注意して行ってください。少し棒を引き上げるように、太ももの後に押し当てるとほぐしやすいと思います。
腰・背中
腰はあお向けに寝てゴルフボール、または、硬式のテニスボール、ジャム瓶などを腰の下に置いて転がします。ジャム瓶は足の裏と同様、瓶を横に寝かし底の部分を使用します。
あお向けに寝て両足を抱え、前後、左右に揺れると腰、背中のマッサージを行うこともできます。
背中をやる際は、ボールやジャム瓶、ラップの芯や棒などでも行えます。
棒状のものを使うときは、背骨に注意して、背骨の両脇にある筋肉をほぐします。
背中に対して棒を平らに当てると、背骨に当たってしまうので、棒を少し脇腹の方に引き、斜めに当てます。そして上下に棒を転がすようにスライドし、ほぐします。
腕
テーブルの上に手を置き、手のひらを天井に向け、腕の筋肉をボール、ジャム瓶、棒などを使って転がします。図のように反対側の腕を棒の代わりに使ってゴシゴシしても大丈夫です。
手のひらをひっくり返して同様に行います。
首・肩
座った状態での首の横、後ろをほぐします。
人差し指、中指を揃えてほぐすもよし、ボール、瓶、棒を使っても構いません。耳の下のところから下へ、首の骨の両サイド、肩と行います。
頭
頭は自分の手を使って行います。頭皮のマッサージをします。
手をパーにして頭皮に当て、指先(指の腹)を使ってマッサージしましょう。
頭と首の付け根は両手で頭をつかむようにし、親指で髪の毛の生え際や骨の境目のところなど行うと力が入りやすいと思います。おでこ、目の周りなど、顔も指の腹を使って行って大丈夫です。筋肉をほぐすことは肌をジュクジュクしていても、湿疹がひどいときでも行って大丈夫です。ジュクジュクしているところにタオルやガーゼを当てて行ってください。
ただし、食後30分以内や気分がのらないとき、風邪などで体調が悪いときは避けてください。
まとめ
筋肉ほぐしは、筋肉を柔らかくすることができるので、肌の炎症も緩和する場合が多いです。
コツをつかむと、気持ちいいので癖になること間違いなし。
無料で手軽にできる筋肉ほぐしをやらない手はないと思いますので、おすすめです。