アトピーが完治した人の体験談まとめ

滲出液を拭き取りすぎると治りが遅くなる理由と対策

更新日:

「傷口から出る臭い液の処理方法を知りたい」

「滲出液に触れたら感染するのではないかと心配・・・」

最後まで見ていただければ、滲出液の知識と対策法が分かります。

 

アトピー性皮膚炎の悪化、脱ステロイド療法に踏み切ってリバウンドの症状、あるいは季節の変わり目などに突然、症状が悪化すると、湿疹や掻き傷などからジュクジュクとした汁のことを、『滲出液』と言います。

滲出液は、黄色い見た目と臭いから、ついつい拭き取りすぎてしまいますが、実はその行動がアトピーの治りを遅くしています。

アトピー患者の多くが苦労している、滲出液を処理方法を紹介しましょう。

 

滲出液(=浸出液、リンパ液)とは?

滲出液(しんしゅつえき)とは、炎症によって組織や細胞から染み出た液体のことです。

「炎症によってカラダに傷が付いたから治すぞ!」

という人間の防衛本能です。

 

炎症にも軽いものから重いものまでありますが、滲出液は皮膚の深部まで傷ついた場合に排出されます

考えてみて下さい。アトピーが軽症の時は滲出液が出ずに、重症の時に多く滲出液が出ていますよね。

かといって、ずっと流れているわけではなく、人間が持っている自然治癒力によって、自然と炎症は治まり、やがて滲出液は3~10日以内で止まります

 

滲出液は、私たちアトピー性皮膚炎の人だけが経験しているわけではありません。

例えば、誰しも子どもの頃は公園で走り回って遊んでいましたよね。夢中になって遊んでいたら転んでしまうこともあります。膝小僧には擦りむいてしまって傷がついてしまいました。その傷から出てきた液が、滲出液です。

 

参考リンパ管に流れることから、リンパ液とも呼ばれる。浸出液は、漢字を簡単にしたもので滲出液と同意語。

 

滲出液は、触れても人に感染しない

滲出液(しんしゅつえき)は、水やタンパク質を多く含む血液成分なので、触れても人に感染はしません。温泉やプールなどに入っても同様に絶対に感染しません。

匂いは、常在菌が繁殖して分解されるために異臭を放ちますが、とびひや感染症などの疾患とは異なります。

また、自分の正常な皮膚についても、重症アトピーが移ることはありません。

 

色の変化で見極める!病院に行った方が良い例

ちょっと待った!滲出液の色が変わった場合、今すぐ病院に行った方が良い例を紹介します。

アトピーの炎症による滲出液の色は、透明や黄色ですが、下表の色が見られる場合は注意です。

考えられる原因
ピンク・赤 毛細血管の損傷
細菌感染
スラフや腸瘻
銀含有ドレッシング材使用時に発生

細菌感染症はめったになるものではありませんが、色が変わるなど異常を感じた場合はすぐに医師に診察してもらいましょう。

 

滲出液の拭き取りすぎ注意!滲出液の大事な2つの役割

滲出液は、その見た目と臭いからすぐに拭きとってしまいたくなりますよね。

しかし、この汁を拭き取りすぎると皮膚の治りが遅くなり、アトピー性皮膚炎の完治を遅らせてしまいます

滲出液の大事な2つの役割を解説していきます。

 

①傷を治す物質を含んでいる

傷口から出る滲出液には、傷を治そうとする物質(良質なタンパク質や成長ホルモン)が含まれています。

「服にくっついて不快だから何回も拭きとる」という人は、治癒を遅らせてしまっているんですね。

湿疹で病んだ部分の皮膚を湿潤状態に保ちつつ、新しい皮膚の自然治癒に重要な役割を果たしています。

 

②外敵から守る保護機能

滲出液は、組織に入った細菌をやっつける免疫細胞が含まれているので、3日~10日ほどで、かさぶたになって傷を保護してくれます。

子どもの頃、ついついかさぶたを剥がしてしまったという経験をお持ちの方も少なくないと思います。

かさぶたで外敵から守りながら皮膚の再生を行っているので、かさぶたを剥がしてしまうと、またかさぶたを作る工程に逆戻りになるので治癒に時間がかかります。

 

消毒は絶対にダメ!アトピーの治癒を遅らせる3つの理由

傷が出来ているからといって消毒をすると、アトピーの治癒を遅らせてしまう可能性があります。

消毒するべきではない3つの理由を解説していきましょう。

 

①治癒を遅らせてしまう

組織の再生を担う繊維芽細胞、上皮細胞などが消毒液で障害を受けます。

皮膚を修復する細胞の邪魔になってしまうので、治癒を遅らせることになります。

 

②感染症を引き起こす可能性

感染に対しての防御機能を持つ白血球、マクロファージが消毒液で障害を受けます。

皮膚組織が無防備状態になるので、感染症を引き起こす可能性があるからです。

 

③刺激でかゆみが強くなる

アトピー性皮膚炎のかゆみによって、患部を何度も掻いている皮膚は、刺激に弱く、強い刺激である消毒を行うとかゆみが強くなってしまいます。

さらに患部を深くまで掻いてしまう可能性があるので危険です。

 

滲出液の正しいケア『湿潤療法』

滲出液の正しいケア方法は、湿潤療法(=モイストヒーリング)が基本です。

『滲出液を拭き取りすぎずに、自らの滲出液で治す』治療法のことです。

キズパワーパッドをご存知でしょうか。

貼るだけで自らが持っている自己治癒力を高めて、傷を治していくキズケア製品のキズパワーパッドと原理は一緒です。

では、治療法を順に追って説明していきましょう。

 

①水で患部を洗い流す

滲出液が出ている=皮膚に炎症が起きているということなので、傷口が裸の状態にあります。

裸の傷口には外部からの汚れが付着している可能性があるので、水道水で洗い流しましょう。

ごくまれに、「お湯で洗い流せ」という先生もいますが、お湯はかゆみを誘発するので、水がオススメです。

私はお湯を使って患部を強く掻く羽目になったので!

 

②ガーゼで抑えるだけ

滲出液が出ている症状部分にガーゼを1枚貼り、滲出液を吸収させ、ガーゼを皮膚に固着させます。

固着したガーゼは最長1週間は剥ぎ取らないようにしましょう。

ガーゼの下で増殖しつつある表皮細胞をガーゼとともに剥ぎ取るため、入浴中も剥がさずにつけておいてOKです。

時間が経った滲出液はガーゼごと固まるため、1週間もすると、すんなり取ることができます。

剥がした直後の皮膚は、修復されているからです。

ちなみに、掻いてしまってもまた付け替えれば問題ありません。

 

【禁止事項】

①患部は拭かない

拭く行為は、機械的刺激で皮膚を悪化させる可能性があるので、あくまでもガーゼで患部を抑えるだけにしてください。

②ティッシュペーパーは使わない

ティッシュペーパーには種々の化学物質が含まれており、この化学物質によって一時刺激性皮膚炎が起き、痒みを誘発します。

 

まとめ

滲出液は、その見た目と強い匂いからどうしても拭き取りたくなりますが、拭き取ってしまうと皮膚自身が自分のカラダを治そうとする働きを妨害することになります。

滲出液を拭きとることはせず、どうしても気になる場合は一枚のガーゼを患部に当てるだけにしましょう。

 

-アトピー症状

Copyright© アトピー完治に医者いらず , 2018 All Rights Reserved.