脱ステロイド後の入浴法

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タイトルに「脱ステロイド後の入浴法」と記載しましたが、脱ステロイド後とは、脱ステロイドを始めて1カ月以降の期間をさします。

脱ステロイド中(ステロイドを止めて1カ月以内)は、リバウンド症状が強く現れるため、入浴が困難です。シャワーだけでも汚れは十分に落ちるので、脱ステロイド中の入浴はしなくても構いません。

しかし、当ページで紹介する「脱ステロイド後の入浴法」は、湯船に浸かることを強くおすすめしています。

湯船に浸かるべき理由と入浴方法を紹介しましょう。

 

(関連記事:アトピーとお風呂の関係脱ステロイド中の入浴法アトピーの治癒過程

アトピー完治は「湯船」から

健康のために、シャワーだけでなく、ゆっくり湯船に浸かった方がいいと言われますが、これもはっきりと理由が数字に出ています。

日ポリ化工という会社の研究員で医学博士の浦川豊彦氏は、次のような研究結果を発表しています。

ある会社の社員18人を湯船派とシャワー派に分け、リンパ球と顆粒球の数を測定したところ、湯船派のリンパ球数の平均が2248個、シャワー派のリンパ球数の平均が1901個と出たそうです。リンパ球の理想的な値は、2200~2800個ですから、湯船派の方が良かったわけです。

反対に顆粒球は、湯船派よりもシャワー派の方が多くなりました。

ここから、湯船派の方がシャワー派よりも、自律神経のメリハリが聞いた習慣を得ていることが分かります。反対に、シャワー派は、湯船派よりも交感神経の緊張が強くなっていると考えられます。

やはり、入浴は湯船に浸かり、しっかりと体温を上げ、汗をかいたほうがいい。体温が上がると自律神経のバランスもとれ、代謝も活発になり免疫力も高まるからです。

免疫力が高まれば自己治癒力も高まり、健康的で強い皮膚が生まれやすくなります。

つまり、湯船に浸かる習慣を付ければ、アトピーが完治しやすい体質になるということです。

 

(関連記事:アトピーとリンパ球の関係アトピーと自律神経(交感神経・副交感神経)の関係

入浴は免疫力を高める

体温よりもちょっと高いくらいのぬるま湯にゆったりと使っていると、副交感神経が優位になって心身ともにリラックスできます。このようにして副交感神経を優位にすることが免疫力を高める秘訣なのです。

浴槽のぬるま湯につかると、やがて体温が上がり、体がゆったりとしてきます。脳からは、癒しの脳波であるα波が出ます。これは、リラックスの神経と言われる副交感神経が優位になった状態です。

副交感神経と対照的に、緊張の神経と呼ばれるのが交感神経です。マラソンのスタート前などの緊張した状態、受験勉強や仕事に緊張感をもって取り組んでいるような時、あるいは熱い湯に入った時には、交感神経が優位になっています。血圧があがり、一種の興奮状態です。こうした状態が続くと、アトピー症状の悪化や、難治化(治りにくい状態)になってしまいます。

そこで、副交感神経を働かせることでバランスを取ることが必要なのですが、それには湯船に浸かることがまさにうってつけなのです。気持ちがゆったりすると血圧も下がり、体を正常な状態に戻してくれます。ただし、副交感神経が優位になりすぎると新陳代謝がうまくいかず、やはりアトピーが治りにくい状態になってしまいます。

社会生活を営んでいれば、自分が感じていないだけで確実に身体はストレスを感じています。身体はストレスを感じると交感神経が過多になるため、副交感神経を刺激し、自律神経の乱れを調節しなければいけません。そこで湯船に浸かることをおすすめします。湯船に浸かることは副交感神経を効率的に刺激できる、まさにうってつけの治療法なのです。

東洋医学では、体を温めることが健康の基本とされています。古来、冷えは万病の元といわれてきましたが、体温(基礎体温)を一度上げると、ウイルスや病原菌に対する免疫力が5、6倍に高まり、一方、一度下がれば30%以上も免疫力は下がってしまうと言われています。

食歴と生活習慣が健康状態を決める最大の要因であるとした「病気にならない生き方」(サンマーク出版)という本がかつてミリオンセラーになりましたが、この本の著者で米国アルバート・アインシュタイン医科大学教授の新谷弘実氏は、一度どころではなく、体温が0.5度下がっただけで免疫力は35%も低下すると述べています。

 

(関連記事:アトピーと自律神経(交感神経・副交感神経)の関係

入浴は老廃物や毒素をデトックスしてくれる

「風呂で不老長寿」という俗言もあるし、日本では昔から温泉上に一定期間、逗留(とうりゅう)して療養する「湯治」が行われてきました。

かつては、風呂に入るといえば浴槽に浸かることでした。「ちゃんと肩まで浸かりなさい」「百数えるまで出ちゃダメよ」などと、子どもの頃に言われた記憶はありませんか?

それは、一つには体をよく温めて血行をよくする(免疫力を高める)ということと、ゆったりと肩まで湯に浸かると、精神的にくつろいで元気になる、リフレッシュすることが理解されていたからなのです。ついでに、風呂から上がると体を冷やさないようにと、腹巻などをさせられた人もいるでしょう。免疫細胞の60~70%は腸にあり、これは理にかなったことなのです。

シャワー偏重ともいえる今の入浴事情のなか、そんな入浴文化も薄れつつあるようですが、シャワーは体の表面に出ている汚れや老廃物は落とせても、温熱効果によって代謝を働かせることができないので、血液中の老廃物をほとんど排出できません。

食品添加物や保存料などを使っている加工食品を極力摂らない生活、日本食を中心とした生活をしていてもデトックスが上手くいってないと体には毒素が溜まります。

 

(関連記事:アトピーと免疫力の関係

湯船の入り方

  • 発汗に備えるため、入浴前に水分補給をたっぷりと。
  • 水温は38~39度がベスト。42度以上は皮脂を取りすぎてしまうので注意。
  • 湯船に入る前に、足湯をしてゆっくりと体温を上げる。急に体温が上がると自律神経が乱れてしまうため。
  • 全身浴なら10分、半身浴なら40分を目安に。

主な湯船の入り方は以上を参考にしてください。

また、体を洗う際は、石鹸やボディソープは使用しない方が良いです。アトピーの人は敏感肌のため、皮脂を取りすぎてしまうと更にアトピーが悪化する恐れがあるからです。

体の汚れは水で十二分に落ちます。

 

まとめ

脱ステロイド後(ステロイドを止めて1カ月以降)は、湯船に浸かる習慣を付けましょう。

10~20分湯船につかる入浴をすると、免疫力向上や新陳代謝が高まり、新しく健康な皮膚が生まれやすくなります。

シャワーでは体の汚れは落とせても、体温は上がりません。湯船に浸かる入浴とシャワー浴では健康増進や病気予防、適正な体温保持の面において大きな差が出てくるのです。

アトピーを完治させたいのであれば、脱ステロイド後は湯船に浸かりましょう。

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