アトピーになる原因|5つの大きな生活要因

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アトピー性皮膚炎の原因はこれだ!というはっきりとした原因は未だに分かっていません。

アトピー患者の症状(症状部位、かゆみの強弱など)の違いと同様に、アトピーになる原因は様々です。世間では「アトピーは遺伝だから、親がアトピーじゃなければ自分はアトピーにならない」と思っている人がいますが、それは間違いです。両親がアトピーでなくても、子どもがアトピー性皮膚炎を発症する可能性はあります。

冒頭にアトピー性皮膚炎の原因は未だに分かっていないと申し上げましたが、現時点で「ほぼ確実に発症要因となる」と判明しているものもいくつかあります。

このページでは、現在分かっている「ほぼ確実に発症要因となる」原因5つをご紹介しましょう。

 

遺伝的要因

皮膚科で初診の際、医師は血縁家族がアトピー性皮膚炎であるかどうかを問います。この理由は、アトピー体質が遺伝する確率は、両親ともにアトピー体質の場合は約50%、両親どちらかの場合は約30%だからです。

病気になる確率が50%はかなり高い確率だと思います。当ページで紹介する5つの要因の中でも一番高確率でアトピーを発症する要因が遺伝的要因です。

アトピーの原因になる最大の要因は、遺伝的要因であることは間違いありませんが、確率は約半分であることから必ずしも発症するわけではないことが分かります。アトピーに関する遺伝子研究によると、アトピーになるには複数の遺伝子がかかわり、複数の遺伝子が複雑に作用しあって、アトピーになるようです。

アトピー素因(アトピーになりやすい素質)を持っている両親の子どもがアトピー性皮膚炎にならなかったとしても、アトピー素因は遺伝子に組み込まれているので、何かのきっかけで急に発症することは十分に考えられます。体質は変えられても、細胞に組み込まれている遺伝子を変えることができません。したがって、薬を外用したり、服用しても体質は改善しないということです。

体質改善とはあなた自身の生活を改善すること。アトピービジネスと呼ばれているアトピーを治す薬で、「この薬を飲んで体質改善!」と謳っている商品は注意した方が良いでしょう。

 

(参考:年々患者数が増加傾向にある「アトピー」 発症に遺伝はどれだけ影響する?

 

環境的要因

50年前(1960年代)まではアトピー性皮膚炎とされる皮膚病は多くありませんでしたが、近年急激に増えています。急激に増えた原因は、化学物質の氾濫や便利になりすぎた環境(=運動不足)がアトピーを増加させたのではないかと考えられています。なかでも自動車や焼却炉などによる排気ガスは深刻で、排気ガス規制が試行されました。便利になりすぎた環境というのは、エレベーターやエスカレーターの増加、パソコンや携帯電話の普及が運動不足の要因になっています。

環境的要因は、アトピーになる原因にもなりますし、悪化原因としても大きく関係しています。図1の画像は、排気ガスの影響でアレルギー性疾患の増悪が増えたことが分かる図です。排気ガスの粒子状物質であるサイトカインやケモカインがアトピーの悪化を招いていることが分かりました。また運動不足は、免疫力が低下することに繋がるのでかゆみ成分であるヒスタミンが大量に放出され、患部を強くかいてしまう。当然患部をかけば炎症がひどくなるので悪化しますよね。

 

(参考:アレルギー反応を指標とした化学物質のリスク評価と毒性メカニズムの解明に関する研究-化学物質のヒトへの新たなリスクの提言と激増するアトピー疾患の抑圧に向けて- 平成14〜16年度|国立環境研究所

 

心理的要因

「病は気から」。日本は昔から根性論が強く根付いている文化であり、ストレスなどの目に見えない、生体の反応を軽視する傾向がありましたが、病気の原因の多くがストレスであることが実証されました。

大阪大学免疫学フロンティア研究センターの鈴木一博准教授らの研究グループは、交感神経から分泌される神経伝達物質ノルアドレナリンが、β2アドレナリン受容体注を介してリンパ球の体内動態を制御する仕組みを分子レベルで解明し、このメカニズムが炎症性疾患の病態にも関わることを突き止めました。

僕たちの免疫機能はとても繊細で、自分がストレスだと感じていないことでも体の内部では異常をきたしていることが分かりました。免疫調節機能が異常をきたせば、慢性的な疾患になりやすいこと。「ストレス」が免疫力を低下させることが実証された今日、アトピーを発症させてしまう要因の一つであることは間違いありません。

以上のことからストレスは悪だと感じてしまいますが、ストレスは免疫力を向上させる作用もあります。ストレスが加わることでアドレナリンが出てリンパ球が患部に届かぬうちに炎症が収まるという結果も出ているようです。長期的にみると悪い作用が起こりやすくなり、短期的にみると良い作用も起こりうる可能性がある。人間の免疫機能はこれだ!という答えが見つからないため、自分の心と真摯に向き合う必要があります。

つまり、免疫というのは諸刃の剣で良い作用も、悪い作用も起こりうるということ。社会生活を行う上で、ストレスを感じないことは絶対にありえませんが、ストレスを緩和するためにストレスと上手に向き合っていくことが大切でしょう。ストレスは些細なことでも緩和されます。自分が好きなテレビドラマや映画、アニメを鑑賞することで楽しい時間を過ごせる。好きな作家の本を読むこと。好きなスポーツを休みの日に行うでもよいでしょう。自分が本当に楽しめる「趣味」を持つことが大事なのではないでしょうか。

 

(参考:共同発表:「病は気から」の根拠を実験的に証明 交感神経による免疫制御のメカニズムの一端を明らかに - 科学技術振興機構

 

食物的要因

「人間は食べたものから出来ている」「医食同源」という言葉があるように、毎日の食事が人間の体を形成しています。免疫機能の異常は食べ物からの影響が非常に大きく、特に赤ちゃんの時に発症するアトピー性皮膚炎は腸管が大人よりも未熟であることによる消化不良が原因とされています。赤ちゃんがアトピー性皮膚炎になりやすいのは、消化不良で体内に毒素が溜まるからなのです。

しかし、大人でもアトピー性皮膚炎は発症します。その理由として、食品添加物や残留農薬の影響が大きいようです。忙しい毎日を過ごす現代人は、スーパーやコンビニで売っている加工食品を食べる機会が多く、腸内環境を整える発酵食品や食物繊維を食べないことで大人になってからアトピー性皮膚炎(大人アトピー)が増える要因の一つになっています。

また、「食の欧米化」も大きく関わっているでしょう。戦後、食の欧米化が進んだ日本は、動物性タンパク質や乳製品を多く摂るようになり、腸内環境が悪化していることが考えられます。

(引用画像:現代人の食と栄養 | フジッコの食育 | 知る・楽しむ | フジッコ株式会社

上記の画像からも分かるように、15歳以上の目標摂取量が野菜・果物共に食べていないことが分かります。これは深刻な問題で、様々な病気の原因にもなりうると考えています。

 

また、和食は世界でも最高の健康食と呼ばれ、欧米の富裕層が好んで日本食を食べているようです。日本食はとてもバランスの良い食事で、健康を維持するために必要な栄養素を過不足なく摂取できる理想的な食事なのです。日本食が一番の健康食品|免疫力が向上する身近な食べ物とは?でも説明したように、主食(炭水化物、食物繊維)、主菜(タンパク質、脂肪)、副菜(ビタミン、ミネラル、食物繊維、脂肪)を一度の食事でバランスよく摂れる日本食は、健康食品に頼らずとも、健康な体でいられる一番の健康食品であることが分かります。

 

(参考:和食(Washoku)と生活習慣病について - 農林水産省

 

免疫的要因

免疫的要因は、免疫力異常を引き起こす要因のことです。僕たちの生活で何気なく使われている物が免疫異常を引き起こす一つとなっています。それが「界面活性剤」です。

「界面」とは気体、及び液体、固体が互いに接する境界面を指す物理化学の用語で、界面活性剤はこの界面の種類を変える効果の大きい物質のことを言います。界面活性剤を含む主な商品は、衣料用洗剤、台所洗剤、シャンプー、ボディソープなど日常生活で洗浄作用がある商品に多く使われています。

僕たちの身の回りや、様々な産業で有益な働きをしている界面活性剤ですが、界面活性剤を含む合成洗剤を構成する物質はタンパク質変性作用や皮膚障害など人体には毒でしかありません。日本人の1/3は肌の弱い体質ですので、肌に長時間触れないように努める、長期間の使用は避けることが必要でしょう。

洗剤やシャンプーで洗い流された界面活性剤が、土壌や水質汚染による生態系の破壊、他の化学物質との複合汚染など多くの弊害が起こり、環境問題にも繋がっています。免疫的要因の根幹は環境的要因とも言えますね。

台所用洗剤、洗濯用洗剤、柔軟剤、シャンプー、リンス、薬用ハンドソープ、ボディーソープ、お風呂用洗剤、トイレ用洗剤などは、アトピーを発症させる要因になったり、アトピーを悪化させる恐れがあるため、無添加の商品を使うことをおすすめします。

 

(参考:界面活性剤の安全性と環境への影響 - 日本界面活性剤工業会

 

まとめ

アトピー性皮膚炎は両親がアトピーではなくても、赤ちゃんの時にアトピー症状が出なくても大人になってから急に発症することもあります。

5つのアトピー原因要素を紹介しましたが、その中でも遺伝的要因がアトピー性皮膚炎を発症させる確率が高い要因の一つでしょう。しかし遺伝がすべてではなく、様々な要因が関係してアトピー性皮膚炎を発症する可能性はあります。

つまりアトピー性皮膚炎は、誰でも発症する可能性がある病気なのです。

 

(参考:アトピーの原因|日本アトピー協会

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